受験はまだ先かもしれませんが、夏休みなどにじっくりと入試に出た本を読んでおくと、
早めに傾向をイメージすることができ安心です。
過去の入試に出た本やおすすめの本24選をご紹介します。
- 集中力を高める 長文が出ることも多い入試の国語。今のうちから集中して本を読むようにすると、入試本番で力を発揮します。
- 読解力が身につく 主人公がさまざまな人生の問題を乗り越えるような内容から、論理性を問われる題材まで、多岐にわたる内容の本を読むことで読解力を身につけることができます。
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自分の考えを
述べる練習になる 社会で注目されるテーマについて、自分の考えを述べる出題も一般的です。読みながら自分だったらどう考え、行動するのかをイメージしながら読むと、入試対策にもなるでしょう。
「おめでとうございます、抽選にあたりました!」 生前の罪により輪廻のサイクルからはずされたぼくの魂が天使業界の抽選にあたり、再挑戦のチャンスを得た。自殺を図った中学三年生の少年、小林真の体にホームステイし、自分の罪を思い出さなければならないのだ。モノクロームだった周囲のイメージが、様々な色で満ちてくる――。累計120万部を超える大人も泣ける不朽の名作青春小説。作者の森絵都さんの作品は中学受験でも毎年のように出題されます。
中学生になった千春は、友人の那彩にひっぱられて天文部にはいる。そこには、熱血星オタクの二階堂先輩、寡黙でミステリアスな片瀬先輩、話のわかる顧問の葉山先生など、個性豊かな面々がそろっていた。千春は、次第に片瀬先輩のことが気になっていく……。等身大の女子中学生を描いた成長物語、第2弾。全国学校図書館協議会・選定図書(2022)。2023年度公立高校入試で出題。
チアダンス部の活動に憧れて、青明女子中学校を目指しているつむぎ。塾も同じクラスメイトとうまくいかなくなり、5年生の終わりに転塾することに。新しい塾「エイト学舎」には、いろいろな子がいた。迎えた2月、待ち受けているものは? 受験の合否にかかわらず、すべての子どもに、祝福の鐘は鳴る。未来が開け、さわやかな温かさに包まれる物語。中学受験を迎える人にぜひ読んでほしい1冊。
もやもやした気持ちやずっと抱えてきた秘密…。ぼくらの心によりそって、きみは「聞かせてくれよ」と言った。新船中学校を舞台に黒野良輔とその友人たちを描く青春群像劇。共感できる悩みや思いが、7章7人の主人公によって紡がれます。自分らしくありたいのに周りの偏見が辛い、それをはねのけられない自分がふがいない……という心情は入試でもよく扱われます。複数の中学入試で頻出!
吹奏楽部というだけで、合唱コンクールの指揮者を任されてしまった中学1年生の早紀(さき)。内気な彼女が、天才ピアニストの幼なじみ、合唱練習に来ないバスケ部のエースなど、個性的なクラスメイトたちとの関わりを通じて自分を解き放っていく。しかし本番直前、思わぬアクシデントが起こり…。仲間とともに何かをつくりあげる達成感、悩みもがきながらも「自分らしさ」を模索する中学生たちの内面、みずみずしい人間ドラマをまっすぐに描いた、珠玉の成長物語。複数の中学入試・公立高校入試で出題。
新高校2年生の湯浅希和子は、部員たった5名の文芸部員。そこへ、個性豊かな新1年生が入部してきて……。創作への情熱を語る部員たちの中で、希和子はひとり、「自分はクリエイティブな人間じゃない」と部室でただ読書をするばかり。そんな希和子が見つける文芸との関わり方は? 心がただ一筋に打ち込めるものって? 部員それぞれの「書きたい」気持ち、「書けない」ジレンマ、文芸部の人間模様を横糸に、希和子のラブストーリーが縦糸として紡がれます。上野、根津、千駄木など、東京・下町を舞台にした青春の物語。公立高校入試で出題。
いじめに悩む陸と、自分には居場所がないと感じる美雨。それぞれに自分のアイデンティティを探して辿り着いた新たな世界とは…? 「漆」がつなぐ陸と美雨、ふたりの出逢い。京都を舞台に、伝統工芸の「漆」「金継ぎ」を扱いながら、子どもたちを取り巻く社会問題をも描いた青春小説。作者の八束澄子さんの作品は過去に中学入試、高校入試でも出題。
福岡南部の山奥で育った天真爛漫な少女・天川美森。育ての親の祖母を亡くして名古屋にやってきた美森は、川辺でトランペットを吹く少年・安曇響と出会う。入学した高校の校内で響とばったり再会した美森は、川辺で聴いたトランペットの音を思い出し、唐突に自分も吹奏楽部に入ることを決意する。だがそこは、全国的に超有名なハイレベル吹奏楽部だった! 全国大会を目指す、美森と仲間たちの日々が始まる――。音と心の絆が紡ぐ、吹奏楽青春ストーリー! 中学入試、公立高校入試で出題。
慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターがそろった。インターハイ予選を目前にひかえ、100×4リレー(四継(よんけい))に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク。それぞれが悩みを抱えるバラバラのチームで、リレーのバトンは繋がるのか――? 中学入試・高校入試で多数出題、必読の1冊です。
直木賞受賞作品! 女子全国高校駅伝――都大路にピンチランナーとして挑む、絶望的に方向音痴な女子高校生。謎の草野球大会――借金のカタに、早朝の御所G(グラウンド)でたまひで杯に参加する羽目になった大学生。京都で起きる、幻のような出会いが生んだドラマとは…? 青春の、愛しく、ほろ苦い味わいを綴る感動作2篇!
かつては全国大会連続金賞だったが、現在は見る影もない名門高校吹奏楽部に、黄金時代の部長がコーチとして戻ってきた。そして1年生の基を部長に任命し…。はたして全国大会への切符を手にすることはできるのか!? 青春小説の名手・額賀澪さんが紡ぎだすリアルで美しい言葉たちが部活動に青春をささげる中高生の胸に突き刺さる、涙腺決壊の王道青春エンタメ小説! 高校入試に出題。
小学三年生になる頃、今までにない感染症が流行し二人の少女、冴と心晴は不自由を余儀なくされる。母子家庭の冴は中学生になってイジメに遭い、心晴は休校明けに登校するきっかけを失って以来、引きこもりになってしまう。それでも周囲の人々の助けもあり、やがて就職の季節を迎えた―。いまを生きる私たちの道標となる物語の誕生! 瀬尾まいこさんは入試頻出の作家さんです。
いじめが原因で学校に行けなくなった高校生・美緒の唯一の心のよりどころは、祖父母がくれた赤いホームスパンのショール。ところが、このショールをめぐって母と口論になり、美緒はホームスパンの職人である祖父の元へ家出をする。壊れかけた家族は、もう一度、ひとつになれるのか? 羊毛を手仕事で染め、紡ぎ、織りあげられた「時を越える布・ホームスパン」をめぐる親子三代の心の糸の物語。第8回高校生直木賞受賞。
人生の最後に食べたいおやつは何ですか――。若くして余命を告げられた主人公の雫は、瀬戸内の島のホスピスで残りの日々を過ごすことを決め、穏やかな景色のなか、本当にしたかったことを考える。ホスピスでは、毎週日曜日、入居者がリクエストできる「おやつの時間」があるのだが、雫はなかなか選べずにいた。すべての人にいつか訪れることをあたたかく描き出す、今が愛おしくなる物語。
才気あふれ、17歳という若さでデビューした詩人・すみれ。彼女の成長は少しだけゆっくりで、その後もまわりが少しハラハラするような、でもそのときどきに宝物を残してくれるようなものでした……。姉の自由さに苛立ちながらその才能に憧れる妹、伸び悩む詩人に苦悩する編集者、クラスメートの名前が書かれた詩集に出会う販売員、アパートの隣人にときめく大学一年生男子。詩人「すみれ」とかかわった人々が見つける幸せの形を描く、青春&家族小説。中学入試で出題。
お探し物は、本ですか? 仕事ですか? 人生ですか? 悩める人々が立ち寄った小さな図書室。不愛想だけど聞き上手な司書さんが思いもよらない選書と可愛い付録で人生を後押しします。明日への活力が満ちていくハートウォーミング小説。公立高校入試で出題。
NHK連続ドラマ化で話題のベストセラー! 市役所に勤めて三年の由香は、突然、市立水族館「アクアパーク」で働くよう命じられます。人間とのコミュニケーションは苦手な男の先輩・梶と、イタズラ好きのイルカたちを相手に奮闘する毎日。そんなある日、由香は一頭のイルカの体調がおかしいことに気づきますが……。新人飼育員が失敗や挫折を繰り返しながらも成長していく、さわやかな青春お仕事ストーリー。公立高校入試で出題。
1945年、父を戦争で亡くし、聡一は一家を支えるために大学をやめて、鉄道総局の研究所に入所する。そこには、戦争中に軍で戦闘機の設計や製作に関わり、多くの命を奪う結果を生んでしまったことを悔いる壮年の技術者たちがいた。様々な人が、過去を乗り越え、未来へ向かう様を描いた希望の物語は、胸を打つでしょう。公立高校入試で出題。
なんのために生きるのか? と考える自分とはなんだろう? 哲学の問いは、いつも私たちの日常の中から生まれてきました。「自己」「生と死」「真理」「実在」「言葉」……古代から現代まで、人間が考え挑み続けてきた根源的な問いの数々を、やさしい言葉で一から解きほぐします。予備知識は不要です。ようこそ、哲学へ。中学入試ほか公立高校入試で多数出題。
若い世代の参入により、今、俳句界がにぎやかだ!「俳句を知りたい!」「句作にチャレンジしてみたい!」そんな10代に、俳人として大活躍中の著者が、俳句の魅力と作り方を伝授する。自分の内外に向けて五感をフル回転させ言葉を探し、17音に落とし込む。その過程はきっと、この不確かな世界を生き抜く力になってくれるはず。公立高校入試で出題。
もし自分の顔に、目立つあざや傷あとがあったら…? そうした症状をもつ人たちが直面する、いじめや差別などの困難――見た目問題。当事者と共に悩み、失敗をくり返しながら解決に取り組んできた著者が、脱毛症、口唇口蓋裂、アルビノなど様々な症状の人たちの体験を伝え、家族や先生など周りの人はどう関係を築けばよいのかを考えます。入試の論説文対策として知識を蓄えておきましょう。
AIの存在感が増し、便利な暮らしへの期待や憧れが高まる一方で、仕事を奪われる不安に揺れる現代人。人とAIの未来はどうあるべきなのか。多様な学術的背景をもつ著者が、AIの歴史、その仕組みを解説しつつ、両者にとってよりよい社会のつくり方、さらには一人一人ができることを、「創造力と共感力」をキーワードに語ります。入試対策として知識を身につけ、世界観を広げましょう。
自分を信じきれず、個性や〝らしさ〟を探しながらも一方で人と違わないことに心を砕く若者たち。大人になる直前のとまどいや悩みは尽きず、未来に希望を思い描くのも難しい。そんな10代に魂をゆさぶる数々の物語を通して、悩むこと、傷つくことを恐れず、もっと伸びやかに自由に生きようと呼びかける、青春の羅針盤となる一冊。複数の中学で出題。
構造主義は現代思想の代表みたいにいわれるけれど、どんな思想なんだろう。やっぱり超難解な言い回しや論理の山ばかりで、挫折するのかな?と思う人にこそ手に取ってほしい本。やさしくかみ砕いて構造主義を説き明かしてくれます。「そうか、そうだったのか」の連続にきっとなるはずです。論説文対策に最適な1冊。
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