


長文のものも読めるようになり、
悩んでいる心を支えてくれる本との出会いがあることも。自由な発想力を広げ、
課題解決力にもつながるようなおすすめの本14選をご紹介します。

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同世代が主人公で
感情移入しやすいもの 同世代が主人公だと「自分だったらどうするか」と、考えるきっかけになります。同じ年ごろの主人公の体験に自分の気持ちを重ね合わせて、共感したり、違う意見を感じたりなど、考えながら深く読み進めることができます。 -
なじみのあるテレビや
映画の原作 本が好きな子とそうではない子の差が出やすい時期。誰もがなじみのあるテレビや映画の原作だと、興味を持って読み進めることができます。 -
長めの本や外国の物語も
楽しめる 読む力がつき、300ページほどのものに挑戦できるようになると、読書に自信がつきます。また外国の物語を読むことで、世界が広がります。

体内をめぐって酸素をお届けしている赤血球(主人公)は、方向音痴。侵入した細菌を駆除するのは、クールで強い白血球(好中球)。大ベストセラーの体内細胞擬人化漫画『はたらく細胞』の小説版。理科で習った「体のつくり」を、より楽しみながらリアルに学べます。

大人気「天久鷹央の推理カルテ」待望のジュニア版が登場! 肝試しで夜の公園にしのびこんだ小学生のコウタ。暗い林をぬけた先、ゴールの池にいたのは……カッパ!? 天才医師にして名探偵・天久鷹央があらゆるナゾを解き明かす! 作者の知念実希人さんは医師でもあり、今もっとも多くの読者に支持される、最注目のミステリー作家の一人です。

町のはずれの一角にある「あるかしら書店」。店のおじさんに「○○についての本ってあるかしら?」ってきくと、たいてい「ありますよ!」と言って奥から出してきてくれます。「本ってやっぱりいいよねぇ」と言いたくなってしまうエピソードが満載。大人気の絵本作家ヨシタケシンスケさんの豊かな発想力がめいっぱい詰まった、ますます本が好きになってしまう一冊です。

作家の家には、なぞめいたドアがある。ドアのむこうには、特別なパスポートを持った人しか入れないという。クラスの子どもたちは作家と手紙をかわしながら、パスポートやビザの申請といった課題にむきあううちに、仲間や自分をより深く知っていく。オランダの人気児童文学作家二人による、子どもたちへのエールに満ちた物語。

夏休みを前にした、1学期の終業式の日、東京下町にある中学校の、1年2組の男子生徒全員が、姿を消した。いったいどこへ? PTAはもちろん、テレビや警察、市長選挙汚職事件までも巻き込んだ、七日間に及ぶおとなたちとの大戦争。映画化もされ、熱い支持を受けつづける大ベストセラーは、心を打ちます!

小6のアオイは、親友から「いつも人まかせだよね」と言われ、へこんでいた。ある日、「フードバンクAGAIN」と書かれた建物の前でカンナに会い、引っぱられるように中に入ると、そこは食堂だった。カンナやこども食堂との出会いは、かけがえのない経験となって、アオイは新しい気持ちに目覚めていく。

クラスで起きた、ランドセルに金魚のエサが入れられるという事件。被害を受けた子も、エサを入れた子たちも、声をあげられなかったクラスメートも、そしてクラス担任さえも、いじめという「現実」からはけっして逃れられない――。それぞれの心の再生を描き、読み終われば、心晴れやかになる物語。

読書部に所属し、自他ともに認める本好きの童夢は、校内ビブリオバトルでまさかの敗北をあじわう。相手は、放送部の吉住さくや。本をまったく読まないさくやに勝つため、童夢は読書部のライトとリオ、落語研究部のユメ丸とともに特訓を始める。本のおもしろさを人に伝えるビブリオバトル、その勝者はどちらだ?

小学5年生のつむぎは依存症の母が連れてきた男から、家事をやらされ虐待を受けるようになる。母のために耐えるつむぎだったが転校先の友人達との関わりで自分のいる環境が本来子どものいるべきものでないことに気づいていく。学びがあり勇気がもらえる、ぼくにとっての「最善の利益」を選ぶ物語。

6年生の三船七海は1歳の時、東日本大震災で母と祖母を亡くしている。ほとんど母の記憶のない七海だったが、母の同級生から、母が熱心に取り組んでいた海光祭のことを聞く。亡き母が愛した、海光祭を復活させたい! 震災から10年が経ち、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、七海の新しい挑戦がはじまる!

食べもの、いつも着てる服、お気に入りのかばん。家、かぞく、友だち。もし、ある日とつぜん、ぜんぶなくなってしまったら……。2011年3月11日。東日本大震災は、多くの人の「あたりまえ」をうばっていった災害でした。震災を体験していない小学生世代に向けて、「あの日」に何が起こったのかをあらためて伝える、インタビューに基づくノンフィクション作品。

「一人にできることは小さいかもしれないけど、何もしないよりはしたほうがいい」。野良猫の不妊手術を専門に行う病院を開き、これまで3万匹を超える猫の手術を行ってきた齊藤朋子獣医師。これ以上望まれない命を増やさないことが猫の殺処分ゼロにつながると信じ、手術の手を止めない。人と動物の共生を考えるノンフィクション。

新型コロナワクチン(mRNAワクチン)を開発し、2023年にノーベル生理学・医学賞を受賞した女性研究者カタリン・カリコ氏の生き方と研究を紹介するノンフィクション。社会主義体制下のハンガリーに生まれ豊かな自然の中で科学の目を培った幼少期から、信念を曲げずに研究を続けてノーベル賞を受賞した現在に至るまで、その知られざる人生に迫ります。

「安土城は入場料1万円で一般公開されていた」「豊臣秀吉は1日で約360億円をばらまいたことがある」「藤原道長の娘の教育費は年間1億円以上」などお金をキーワードに37のお話を掲載。おもしろがりながら、歴史の事件や人物、流れまでがわかる1冊。歴史が好きな人も、苦手な人も、楽しく読むことができます。
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