読書により興味関心が広がり、専門性を深め、社会課題に向き合い、自分の意志で
未来を決める力を育むきっかけになります。おすすめの本19選をご紹介します。
- 世間一般で話題のもの ベストセラーや著名な文学賞受賞作品など話題の一冊を読むことで、読書の習慣がついていなくても抵抗なく読むことができます。自分ではふだん読まないタイプの本も、興味を広げるきっかけに。
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興味関心に応じた専門性を
高めるもの 好きなものをとことん追求したいこの時期、自分の興味のおもむくままに、新書やノンフィクションなど読むのも、専門性を高めて、将来の進路選択に役立ちます。 -
社会的な課題を
取り上げたもの 身の回りで起きている社会的な課題に触れることで視野を広げ、本質的な課題に向き合い、それを解決するための発想力を身につけることができます。
少年時代、チェロ教室の帰りにある事件に遭遇し、以来、深海の悪夢に苛まれながら生きてきた橘。ある日、上司の塩坪から呼び出され、音楽教室への潜入調査を命じられる。師と仲間との出会いが、奏でる歓びが、橘の凍っていた心を溶かしだすが、法廷に立つ時間が迫り…。想像を超えた感動へ読者を誘う、心震える“スパイ×音楽”小説!【第25回大藪春彦賞受賞】
幼いころに両親を亡くし、叔母の家でも身の置きどころのない少女ありすは、遠く離れた京都で舞妓修業を決意する。彼女のもとにやってきた老紳士に連れられて訪れた京都は不思議な世界だった。人間の言葉を話す、カエルのハチスとウサギのナツメとともに、ありすは京洛の森の謎に触れていく。こころ癒される異世界ファンタジーです。
先の見えない毎日を過ごしていた17歳の篤。高校を中退し、相撲部屋に呼出見習いとして入門することに。兄弟子や力士たちの焦りや葛藤を間近に感じながら、「呼出」という仕事に就いた自分の在り方を見つめ直していく。選考委員を唸らせた、知られざる角界の裏方「呼出」に光を当てる新しい相撲小説! 第33回小説すばる新人賞受賞作。
松岡清澄、高校一年生。両親が離婚し、祖母と、市役所勤めの母と、結婚を控えた姉の水青との四人暮らし。学校で手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている清澄は、かわいいものや華やかな場が苦手な姉のため、ウェディングドレスを手作りすると宣言するが…。世の中の〈普通〉を踏み越えていく、清々しい家族小説。河合隼雄物語賞受賞。
中国生まれ日本育ちの高校生・恵子。ある日、バイト先のコンビニでマナーの悪い客にからまれているところを、大学院で中国文学を学ぶ幸太郎に助けられる。自身のアイデンティティに悩む主人公と、国籍を超えた友情を感動的に描く! 異文化交流の難しさと大切さを伝える、第61回講談社児童文学新人賞佳作入選作品。
世界で話題のデビュー作「ザ・ヘイト・ユー・ギヴ」の姉妹編。ラッパーとしての成功を夢見る女子高生ブリは、偏見を持つ警備員から言われのない嫌疑と暴力を受けた。黒人やヒスパニック系への偏見を日頃から感じていた生徒たちは、ブリの作ったラップとともに抗議の声をあげていく。青春の苦悩と光をドラマチックに描き、心つかまれるティーン向け小説です。
大人気、「楓ヶ丘動物園」シリーズ第一弾! 「イリエワニ一頭を頂戴しました。怪盗ソロモン」 凶暴なクロコダイルをどうやって? 続いて今度はミニブタが盗まれた。平和なはずの動物園で起きた謎の誘拐事件はどうなる!? 動物よりもさらに個性豊かなメンバーが活躍する、愉快でキュートな、大人気動物園ミステリー!
急性白血病の告知。愛してくれる人がいるから、なるべく死なないように頑張ろう――。仕事の予定も、妻・母としての役割も、すべてを放り出しての突然の入院、抗癌剤治療の開始。辛い闘病生活のなかで家族と友人の絆に支えられ、ユーモアを忘れずに人気ミステリ作家が綴る、たくさんの愛と勇気、温かな涙と笑いに満ちた闘病記。
「アマガエルは目を使って食べる?」「テグートカゲの決死の生き残り作戦とは?」「モグラを見て考える、哺乳類の指はほんとに5本なのか?」 X線写真で生き物の内側を覗き、その種の魅力だけでなく、体の構造や生態の不思議を明かし、生命の神秘にせまる。植物もともに撮られた、美しく幻想的なX線写真は見るだけでもとても楽しめます。
世界各地で観測されている異常気象は、自然界に多大な影響・変化をあたえ、日常生活をもおびやかしています。気象予報士の視点でわかりやすく解説しながら、私たちに何ができるのか、今後の課題と解決策を考察しています。雑誌「世界」で大好評だった連載をまとめた一冊。気象予報士の目から見た地球温暖化を広く知ることができます。
小説の主人公である「先生」は、かつて親友を裏切って死に追いやった過去を背負い、罪の意識にさいなまれながら生きている。そこへ明治天皇が亡くなり、あとを追って乃木大将が殉死する事件がおこり、「先生」もまた死を決意する。文豪 夏目漱石による、人の「こころ」の奥底を描く不朽の名作。
没落貴族の家庭を背景に、滅びゆく高貴な美を描く「斜陽」。太宰文学の集大成ともいうべき、小説化された自画像「人間失格」。キリストを売り渡したイスカリオテのユダの話「駆け込み訴え」。恋をしたのだ、で始まる苦悩や焦燥や惑乱がそのまま文体にあふれるかのような「ダス・ゲマイネ」。など、20世紀の日本が生んだ天才作家の名作11篇を収めています。
十七歳、誰もまだ「文豪」じゃなかった。太宰治は作家になろうと決意し、宮沢賢治は進路をめぐって父に反発、芥川龍之介は友達と雑誌を作り、谷崎潤一郎は苦学生だった。夏目漱石は下宿で受験勉強し、樋口一葉は父と兄を亡くして一家を背負うことになる。作家たちの十代とその決断を、当時の日記や創作とともに紹介。作家たちが、どんなふうに「文豪」になって行ったのかエピソードが満載!
1871年、わずか6歳で、使節団とともに女子留学生として渡米した津田梅子。11年間かの地で教育を受け帰国し、その成果を日本の女性のために役立てるべく尽力します。日本の女子教育のパイオニアであり、ナイチンゲールやヘレン・ケラーとの交流など、津田梅子の足跡を、その内面や思索にも迫りつつ、最新の研究成果と豊富な資料をもとに解説します。
私は女? それとも男? どの性の人を好きになる? LGBTQってなに? 男女の格差って? 自分の心や体とどう向き合う? 人とはちがう何かを持っていることでモヤモヤしているみんなへ。ひとりの女子サッカー選手が伝える「自分を大切にするため」の話。自由なジェンダーのありかたを見つめ直すきっかけとしてもおすすめです。
スポーツに関わり、やりがいや感動を得られる仕事はたくさんあります。実際にスポーツやアスリートを支える“スポーツにかかわる仕事”をしている先輩たちのお話を中心に、どんな職種があって、それがどんな仕事なのか、どういう進路を選べばその仕事ができるのか、といったことを伝える「スポーツを仕事にしたい中高生」のための本です。
AIの存在感が増し、便利な暮らしへの期待や憧れが高まる一方で、仕事を奪われる不安に揺れる現代人。人とAIの未来はどうあるべきなのか。多様な学術的背景をもつ美馬のゆりさんが、AIの歴史、その仕組みを解説しつつ、両者にとってよりよい社会のつくり方、さらには一人一人ができることを、「創造力と共感力」をキーワードに語ります。
予備知識はいらない哲学の入門書。なんのために生きるのか? と考える自分とはなんだろう? 哲学の問いは、いつも私たちの日常の中から生まれてきました。「自己」「生と死」「真理」「実在」「言葉」……古代から現代まで、人間が考え挑み続けてきた根源的な問いの数々を、高校生に向けてやさしい言葉で一から解きほぐします。
構造主義は現代思想の代表みたいにいわれるけれど、どんな思想なんだろう。やっぱり超難解な言い回しや論理の山ばかりで、挫折するのかな?と思う人にこそ手に取ってほしい本。やさしくかみ砕いて構造主義を説き明かしてくれます。「そうか、そうだったのか」の連続にきっとなるはずです。
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