『ガリレオの事件簿 2
幽体離脱の謎を追え』
[ 作 ] 東野圭吾 [ 絵 ] うめ(小沢高広・妹尾朝子)
[ 出版社 ] 文藝春秋
大人気ガリレオ・シリーズのジュニア版第二弾!「怪奇現象」も、天才科学者が解決! 死体を見つける水晶の振り子は実在するのか。幽霊離脱をする少年はホンモノか。超常現象といえるような事件を、ガリレオが解き明かす、心が躍る4つの短編が収録されています。短編なので読みやすく、感想文に気軽に取り掛かることができます。
『ぼくらの七日間戦争』
[ 作 ] 宗田 理 [ 絵 ] はしもとしん
[ 出版社 ] KADOKAWA
夏休みを前にした、1学期の終業式の日、東京下町にある中学校の、1年2組の男子生徒全員が、姿を消した。いったいどこへ? PTAはもちろん、テレビや警察、市長選挙汚職事件までも巻き込んだ、七日間に及ぶおとなたちとの大戦争。映画化もされ、熱い支持を受けつづける大ベストセラーは、お子さまの心を打つでしょう。
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『じりじりの移動図書館』
[ 作 ] 廣嶋玲子・まはら三桃・濱野京子・工藤純子・菅野雪虫
[ 出版社 ] 講談社
児童文学のトップランナー5人、みたび集結! 少年少女たちの前にとつぜん現れる移動図書館は、彼らをどこへいざなうのでしょうか。『ぐるぐるの図書室』『ぎりぎりの本屋さん』を描いた児童文学作家5人が、それぞれの作品に不思議なブックカーを登場させ、本にまつわる5色の物語をつむぎます。お気に入りの物語を見つけて、感想を書いてみましょう。
『星の王子さま』
[ 作 ] サン=テグジュペリ [ 訳 ] 内藤 濯
[ 出版社 ] 岩波書店
サハラ砂漠に不時着した孤独な飛行士と、“ほんとうのこと”しか知りたがらない純粋な星の王子さまとのふれあいを描いた永遠の名作。キツネの言葉「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目には見えないんだよ」はこれから大人になる子どもたちの心に響きます。お子さまが感じたままを書くと、気持ちが伝わる感想文となるでしょう。
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『モモ』
[ 作 ] ミヒャエル・エンデ [ 訳 ] 大島かおり
[ 出版社 ] 岩波書店
町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、映画や舞台にもなったエンデの名作。読み応えのある名著を読み、感想文を書いてみることで、読書への自信もつきます。
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『精霊の守り人』
[ 作 ] 上橋菜穂子 [ 絵 ] 二木真希子
[ 出版社 ] 偕成社
人の世と精霊たちの世が混在する世界で、女用心棒バルサの活躍を描く、シリーズ第1作。異界の精霊の卵を身体に宿したために、実の父である帝や、異界の魔物から命をねらわれる新ヨゴ皇国の第二皇子チャグムを、バルサが守る物語。アニメや実写ドラマ化にもなった本格的ファンタジーなので、感想文には最適です。野間児童文芸賞新人賞受賞など受賞歴多数。
『サンドイッチクラブ』
[ 作 ] 長江優子
[ 出版社 ] 岩波書店
珠子はダブル塾通いをする小学6年生。ぼんやりむかえた夏休みに、無心に砂像を作るヒカルと出会う。家庭環境も性格も異なるふたりの少女が、たがいを受け入れ、まっすぐに世界と向きあっていく姿をさわやかに描きます。読書感想文の課題図書にも選ばれた、少女たちの成長物語は、お子さま自身の姿に重ね合わせることができ、感情移入もしやすいでしょう。
『むこう岸』
[ 作 ] 安田夏菜
[ 出版社 ] 講談社
和真は有名進学校で落ちこぼれ、中三で公立中学に転校した。小五のときに父を亡くした樹希は、母と妹と三人、生活保護を受けて暮らしている。「貧しさゆえに機会を奪われる」ことの不条理に、できることを模索していく。登場人物は中学生ですが、小学生でも十分読み応えのある内容は、長い夏休みの読書感想文にふさわしい一冊でしょう。日本児童文学者協会賞、貧困ジャーナリズム大賞ほか数多く受賞。
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『ぼくのまつり縫い 手芸男子と贈る花』
[ 作 ] 神戸遥真 [ 絵 ] 井田千秋
[ 出版社 ] 偕成社
人気の「ぼくのまつり縫い」シリーズ第3弾! 3年生になって、部活と受験勉強の両立をめざす主人公。今好きなことと、将来のこと、まわりの人たちの考えも聞きながら、自分の道を選んでいきます。その姿に勇気をもらえることは間違いありません。主人公を応援したくなる気持ちで、感想文も書きやすいでしょう。
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『保健室経由、かねやま本館。』
[ 作 ] 松素めぐり [ 絵 ] おとないちあき
[ 出版社 ] 講談社
ずっとクラスの人気者として生きてきた中学生の佐藤まえみ(通称:サーマ)。父親の異動に伴い、夢の東京生活がはじまったが、兄は不登校になり、サーマも仲良しグループにはじかれて…。かねやま本館で出会う子どもたちとの交流や、温泉での休憩を通し、自分自身の悩みに向き合っていく、心温まる物語。「疲れたら、休んでもいいんだ」という言葉は、心に響きます。
『ヨンケイ!!』
[ 作 ] 天沢夏月 [ 絵 ] Re°
[ 出版社 ] ポプラ社
慢性的な人数不足に悩む離島・大島の渚台高校陸上部に、奇跡的に男子4人のスプリンターが揃った。インターハイ予選を目前に控え、100×4リレー(四継)に挑むことになるが、メンバーの人間関係はサイアク。お互いが本音でぶつかり合ううちに、しだいにチームに変化が。4人のバトンが繋がるとき、感動に胸が熱くなる。最高の青春スポーツ小説は、感想文の題材として最適です。
『ハジメテヒラク』
[ 作 ] こまつあやこ
[ 出版社 ]講談社
『おはようございます。実況はわたし、出席番号三十三番、綿野あみがお送りいたします。』
ひそかな趣味は脳内実況!そんなわたしがなぜか生け花部に……。2019年度中学入試最多出題作『リマ・トゥジュ・リマ・トゥジュ・トゥジュ』で講談社児童文学新人賞受賞のこまつあやこ氏、待望の2作目。ユーモラスで爽やかな青春小説は感情移入がしやすいでしょう。
『おはなしSDGs 産業と技術革新の基盤をつくろう おいしいごはんとあまいコーヒー』
[ 作 ] 片川優子 [ 絵 ] 雛川まつり
[ 出版社 ] 講談社
ネット環境や道路、災害に強い社会―。ぼくらのあたりまえは、あたりまえじゃなかった!?
一見難しいテーマですが、「物語の楽しさ」を第一に書かれているので、児童小説として楽しむことができます。また挿絵が豊富なので、読書が苦手なお子さまにもおすすめです。物語とリンクさせるかたちで、関連する図表などが入り、SDGsのゴールについて詳しい解説付きなので、夏休みの調べ学習・読書感想文にもぴったり。
『ことばハンター 国語辞典はこうつくる』
[ 作 ] 飯間浩明
[ 出版社 ] ポプラ社
国語辞典編纂者である飯間浩明先生は、アニメ『舟を編む』の監修も務めた言葉のプロで人呼んで「ことばハンター」。実は「やばい」も「ガチ」も全部、国語辞典に載っています。こうしたことばはどのように辞書に掲載されるのでしょうか? 現代日本語を追いかけて奮闘する国語辞典編纂者のちょっと変わった日常を描いたお仕事ノンフィクション。言葉のおもしろさに触れながら、感想文を書くことができます。