まなびライブラリーで本を読んでいる10代のみなさんへ。はじめまして、小説家の額賀澪です。
突然とつぜんですが、みなさんは読書感想文は得意ですか？
「うーん、どちらかというと、苦手だなあ……」と思う人も多いのではないかと思います。そんな人に向けて、『読書感想文を苦しまずに書く！』という本を作りました。
「読書感想文は“書き方”がわかれば難むずかしくないんだ！」
そんなふうに思ってもらえる本をめざしたので、みなさんの役に立てたら嬉うれしいです。
実は今回、私わたしの書いた『風に恋こう』を読んでくれたみなさんからの感想を読みました。『風に恋う』をどんなふうに楽しんでくれたのか伝わってきて、とても嬉しかったです。
難しい言葉を使ってなくても、教科書みたいに頭のよさそうなことが書いてなくても、みなさんの素直な「面白かった！」という声は、とても胸むねに響ひびきます。読書感想文はそんな「面白かった！」の延長線上にあるものです。友達や家族に面白かった本の話をするように読書感想文と向き合えば、「あれ、意外と書けちゃうぞ？」とびっくりするかも！
私がどうして子どものころからずっと本を読んできたかというと、とにもかくにも「面白くて楽しいから」です。
「勉強になるから本を読みなさい」「将来しょうらいのために本を読みなさい」と言われることもあるでしょうが、まずは楽しく本を読んでほしい！　面白くなかったら途中とちゅうで読むのをやめたっていいし、興味のない本を無理に読むこともないんです。
「読書って、そういうものでいいんだ」と思いながら、ぜひ図書館や本屋さん、そしてまなびライブラリーをのぞいてみてください。「面白い！」をプレゼントしてくれる本が、たくさんあなたを待っています。